スポーツマウスガード
スポーツマウスガードについて
スポーツでは、身体同士の接触や転倒、ボールとの衝突などにより、お口周りをけがすることがあります。競技の種類や接触の程度に応じて、けがへの備えを検討することが大切です。
特にお口周りのケガは、歯が折れる、抜けるといったトラブルだけでなく、その後の日常生活や食生活にも影響を及ぼす可能性があります。
あやこ歯科クリニックでは、スポーツを楽しまれる方々のお口の安全をサポートするため、一人ひとりのお口に合わせたオーダーメイドのスポーツマウスガード作製を行っています。ケガへの不安を和らげ、皆様が競技に集中できる環境づくりをお手伝いいたします。
当院のマウスガード作製に対する考え方
あやこ歯科クリニックでは、競技内容とお口の状態を確認し、お一人おひとりの歯並びや噛み合わせに合わせてマウスガードを作製します。
作製前のお口の状態確認
マウスガードを作製する前に、まずはお口の中の診査を行います。虫歯や歯周病がある状態でマウスガードを使用すると、痛みの原因になったり、症状を悪化させたりする可能性があります。
もし治療が必要な箇所が見つかった場合は、先にお口の環境を健康な状態に整えるための治療をご提案します。土台となるお口の健康があってこそ、マウスガードはその役割を果たすと考えています。
競技特性に合わせたご提案
スポーツの種類によって、ケガのリスクや求められる機能は異なります。
激しい接触がある競技なのか、瞬発的に強く噛み締める競技なのかなど、患者さまが取り組まれているスポーツの特性やポジション、プレースタイルなどを丁寧にお伺いします。その上で、適した素材や厚みなどを考慮して作製を進めます。
作製前後の確認とご案内
初めてマウスガードを作る方にも、使用方法や注意点をご案内します。使用に関する疑問や不安なことがありましたら、どのような些細なことでもお気軽にお声がけください。
オーダーメイドのマウスガードと市販品の違い
スポーツ用品店などでは、ご自身でお湯につけて形を合わせるタイプの市販マウスガードが、手頃な価格で販売されています。しかし、歯科医院で作製するオーダーメイドのマウスガードとは、いくつかの点で大きな違いがあります。
お口へのフィット感
市販品は、ご自身で形を合わせるため、どうしてもお口の形にぴったりと合わせることが難しく、隙間ができやすくなります。そのため、「外れやすい」「プレー中にズレる」といった不快感を伴うことがあります。
一方、歯科医院で作製するマウスガードは、患者さまのお口の型取りを行い、歯並びや噛み合わせに合わせて作製します。装着後は、当たりや外れやすさがないかを確認して調整します。
呼吸や発音のしやすさ
市販品は厚みの調整が難しく、装着時に息苦しさを感じたり、声が出しにくくなったりすることがあります。チームスポーツにおいて、仲間とのコミュニケーション(声かけ)は重要です。
オーダーメイドのマウスガードは、必要な強度を保ちつつ、無駄な厚みが出ないよう調整することが可能です。お口にフィットするため、装着したままでも呼吸がしやすく、発音への影響も抑えられます。
噛み合わせのバランス調整
マウスガードは、ただ歯を覆うだけでなく、上下の歯がどのように接触するか(噛み合わせ)が重要です。一部の歯にだけ強い力がかかると、顎の関節に負担をかける原因となります。
歯科医院では、お口全体の噛み合わせのバランスを確認しながらマウスガードを調整するため、顎への負担を軽減し、しっかりと噛み締められる環境づくりをサポートします。
スポーツ時に潜むお口周りのケガのリスク
スポーツ中に起こるケガの中でも、顎や顔面、お口の中のケガは少なくありません。具体的には、以下のようなトラブルが挙げられます。
- 歯の破折・脱臼
- 強い衝撃によって歯が欠けたり、折れたり、根元から抜け落ちてしまうことがあります。一度失われた大人の歯(永久歯)は、二度と元には戻りません。
- お口の粘膜の裂傷
- 転倒や衝突の際、自分の歯で唇や頬の内側、舌を深く噛んでしまい、出血や痛みを伴うケガを負うことがあります。
- 顎の関節・骨へのダメージ
- 下顎に直接的な衝撃を受けることで、顎の関節を痛めたり、骨折に繋がったりするケースがあります。
- 脳への衝撃
- 顎への衝撃が頭部に伝わり、脳震盪(のうしんとう)を引き起こす要因となることがあります。
これらのケガは、ラグビーやアメリカンフットボール、格闘技といった激しい接触を伴うコンタクトスポーツだけでなく、バスケットボールやサッカー、野球といった身近な球技、さらには体操やスキーなどの個人競技でも起こり得ます。
ケガを防ぎ、長くスポーツを楽しむための対策として、お口の保護具であるマウスガードが注目されています。
スポーツマウスガードの役割
マウスガードをお口に装着することで、様々なトラブルのリスクを抑える効果が期待できます。
歯と周囲の組織の保護
弾力性のある素材で作られたマウスガードがクッションの役割を果たし、外部からの衝撃を吸収・分散します。
これにより、歯が折れたり抜けたりするリスクを軽減します。また、歯全体を覆うため、自分の歯で唇や頬の内側を切ってしまうといった粘膜のケガを防ぐことにも繋がります。
顎関節と顎の骨の保護
下顎から受けた衝撃は、顎の関節(顎関節)へと伝わります。マウスガードを噛み締めることで、上下の歯の間に適度なスペースとクッション性が生まれ、顎の関節や骨への過度な負担を和らげる効果が期待できます。
脳への衝撃の緩和
顎への強い衝撃は、頭部へと伝わり脳震盪を引き起こすことがあります。マウスガードを装着してしっかりと噛み締めることで、首の筋肉が緊張して頭部が安定しやすくなり、脳への衝撃を緩和する助けとなります。
装着時の感覚と使用
マウスガードは、歯やお口周りへの衝撃をやわらげる目的で使用します。装着中に痛みやずれ、話しにくさなどがある場合は、状態を確認して調整します。
マウスガード作製からお渡しまでの流れ
当院でのマウスガード作製は、以下のような手順で進めてまいります。
ステップ1:カウンセリングと口腔内診査
まずは、取り組まれているスポーツの種類や、マウスガードに対するご希望、お悩みなどをお伺いします。その後、お口の中の診査を行い、虫歯や歯ぐきの炎症などがないかを確認します。治療が必要な場合は、今後のスケジュールについて話し合います。
ステップ2:型取り
お口の中が健康な状態であることが確認できたら、マウスガードを作製するための型取りを行います。患者さまの歯並びや顎の形を写し取るため、丁寧な型取りを心がけています。また、上下の歯の噛み合わせの記録も同時に採取します。
ステップ3:模型作製とマウスガードの製作
採取した型をもとに石膏模型を作製し、専用の機器を用いてシート状の素材を熱で圧接し、マウスガードを成形します。患者さまのお口にフィットするよう、形態を整えていきます。
ステップ4:お渡しとフィッティング
出来上がったマウスガードをお口の中に実際に装着していただき、適合状態を確認します。
- 痛みや当たって気になる場所はないか
- 呼吸や発音がしやすいか
- しっかりとバランス良く噛み締められるか
これらの点を確認しながら微調整を行い、患者さまのお口に馴染むよう仕上げていきます。
ステップ5:取り扱い方法のご説明
長く清潔に使用していただくための、日々のお手入れ方法や保管方法についてご説明いたします。
マウスガードの使用が推奨されるスポーツ
マウスガードは、以下のような幅広いスポーツで活用されています。一部の競技では、ルールにより装着が義務付けられています。
装着が義務付けられている主なスポーツ
- ボクシング、キックボクシング、空手などの格闘技
- ラグビー
- アメリカンフットボール
- ラクロス(女子)
装着が推奨されている主なスポーツ
- バスケットボール
- サッカー
- 野球、ソフトボール
- ホッケー、アイスホッケー
- 柔道、レスリング
- スキー、スノーボードなどのウィンタースポーツ
筋力トレーニングや個人競技での活用
接触を伴わない競技であっても、重いウェイトを持ち上げる際などに強く歯を食いしばることで、歯がすり減ったり欠けたりするリスクがあります。
スポーツジムでのトレーニングやウエイトリフティング、陸上競技などにおいても、歯の保護を目的としたマウスガードの使用が適している場合があります。
成長期のお子さまとスポーツマウスガード
部活動や地域のスポーツクラブで汗を流すお子さまにとっても、ケガの予防は重要です。お子さまの歯や顎の骨は成長途中であり、スポーツによるお口のケガが、その後の成長に影響を与えることも考えられます。
成長に合わせて作成します
お子さまのお口の中は、乳歯から永久歯への生え変わりや、顎の骨の成長によって常に変化しています。そのため、一度作ったマウスガードが合わなくなることがあります。
合わないマウスガードを使い続けることは、顎の成長の妨げになったり、痛みを生じさせたりする原因となります。
お子さまがマウスガードを使用する場合は、定期的にお口の状態を確認し、成長に合わせて作り替えていくことが大切です。当院では、お子さまの健やかな成長を見守りながら、適切なタイミングでの調整や作り替えをご提案します。
日々のお手入れと定期的なメンテナンス
マウスガードを清潔に保ち、長くご使用いただくためには、適切な管理が必要です。
ご自宅でのお手入れ方法
- 使用後は、水またはぬるま湯で優しく水洗いしてください。
- 汚れが気になる場合は、柔らかい歯ブラシ(研磨剤入りの歯磨き粉は使用しない)で軽く磨くか、マウスガード専用の洗浄剤をご使用ください。
- マウスガードの素材は熱に弱いため、熱湯で洗ったり、高温になる場所(車の中や直射日光の当たる場所など)に放置したりしないでください。変形の原因となります。
- 洗った後はしっかりと乾燥させ、専用のケースに入れて保管してください。
定期的な歯科医院でのチェック
マウスガードは、噛み締める力によって少しずつすり減ったり、変形したりする消耗品です。また、ご自身の歯並びや噛み合わせも、年齢や生活習慣によりわずかに変化していくことがあります。
作製して終わりではなく、定期的に歯科医院へお持ちいただき、マウスガードの適合や破れがないか、お口の環境に合っているかを確認することが大切です。
自由診療のGBTプログラムによるお口のクリーニングを受ける場合には、マウスガードの状態も併せて確認できます。必要に応じて、使用状況やお手入れ方法をご案内します。
スポーツマウスガードを検討されている方へ
スポーツでは、競技中の接触や転倒によって、お口周りをけがすることがあります。競技内容に応じて、けがへの備えを考えることが大切です。
オーダーメイドのスポーツマウスガードは、お口周りのけがを予防するための選択肢の一つです。競技内容やお口の状態を確認し、作製方法や使用上の注意をご案内します。
マウスガードの作製をご検討中の方や、スポーツ時のお口の保護について知りたい方は、どのようなことでもお気軽にご相談ください。元住吉の地で、皆様が笑顔でスポーツを楽しめる毎日をサポートいたします。

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